撥水のれんが汚れたら…
撥水のれんとは撥水加工のある繊維を使ったのれん、
または撥水加工を施したのれんのことです。
撥水加工を行うと水分を弾くだけでなく、様々な液体を染み込みにくくなります。
例えば、普通の布の上に飲み物をこぼしてしまった時、みるみるうちに
浸透していくのですぐに洗わないと汚れが取れにくくなります。
しかし、撥水加工を施した布は飲み物の水分を弾くので、非常に汚れにくくなります。
また、のれんの色褪せをある程度防ぐことも可能となります。
そのため、撥水のれんは使い勝手の良いのれんと言うことができます。
最近ではインターネット上で撥水加工を施すサービスを行っている業者が
登場しているので、気軽に撥水のれんとすることができるようになってきました。
業者にもよりますが、だいたい1週間から2週間で撥水加工が完了するというケースが多いです。
しかし、撥水のれんと言えども汚れないわけではありません。
撥水加工を施した布を洗濯すると撥水の被膜にヒビが入ります。
普段はこの被膜が水を弾いているということです。
しかし、被膜にヒビが入るとここから水が入っていくため、撥水効果が無くなってしまいます。
ただ、これには対処法があります。
それは洗濯した後にアイロンをかけるということです。
アイロンをかけることによって被膜のヒビが修復されて撥水効果が復活します。
アイロンは隅々までかける必要があります。
この手順を繰り返すことにより、20回から30回ほど使用できるようになります。
もし、どうしても心配という場合はクリーニングに出すという方法もあります。
クリーニングに出す場合は念のため、撥水加工を施していることを伝えておきます。
クリーニング屋さんは一般的にアイロンの精度が高いので、撥水加工を問題なく復活させてくれると考えられます。
洗濯後に撥水の被膜から水を染み込ませてしまうと、アイロンをかけても撥水の修復が難しくなります。
そのため、アイロンをかけるまでは使用しないようにする必要があります。